屋根裏から150億円の名画?

フランス南西部トゥールーズ近郊の住宅の屋根裏から見つかった絵画について、2人の専門家が12日、イタリアの画家カラバッジョが400年前に描いた「本物の」作品であるとの見解を示したそうだ。その価値は最高1億2000万ユーロ、日本円にして約150億円と推定されているそうだが、真作かどうかを疑問視する声も上がっているという。
作品は2014年、家の持ち主が雨漏りのする天井を調べていた際に偶然見つかったそうだ。旧約聖書のユディト記に登場する、ユディトが将軍ホロフェルネスを斬首する場面を描いた「ホロフェルネスの首を斬るユディト」と呼ばれる作品で、保存状態は極めて良好とのこと。専門家らは、1600~1610年の間に描かれたものだと推定しているという。
専門家の一人、エリック・テュルカン氏は、「いかにもカラバッジョらしい光とエネルギー、ミスがなく、自信に満ちた筆遣いや描写手法から、本物であることが分かる」と評し、最高で1億2000万ユーロの値が付く可能性もあると指摘したという。
カラバッジョは本作より前に、同じ主題の別バージョンを制作しており、そちらの作品は現在イタリアの首都ローマの国立古典美術館に所蔵されているそうだ。
テュルカン氏は一方で、他の専門家の中には絵画の作者をフランドル地方の画家でカラバッジョの弟子であるルイス・フィンソンとする見方もあることを認めているという。
また、仏美術情報誌「Le Quotidien de l’Art」は、この作品が「本物ではない」とする別のカラバッジョ研究者の見解を伝えているとのこと。ただ、この研究者も「非の打ちどころがない質」を持った作品だと認めているそうだ。
まさか屋根裏から出てきた絵画にこんな価値があるとは、発見者もびっくりだろう。はたして本物なのだろうか…。